つたえる

京繍・長艸のこと
長艸刺繍工房イメージ

京繍とは、なにか。
長艸とは、なにか。

いままで長艸に蓄積された

歴史、資料、技術を伝えます。

京繍
Kyonui

京繍(きょうぬい)について
京繍は京都で作られている伝統工芸品の一つです。
平安時代に都に置かれた「縫部司(ぬいべのつかさ)」で歴史は始まったとされています。鎌倉時代には繍仏や幡、安土桃山時代には能装束、江戸時代には小袖など、適した生地に多様な技法で刺繍を施す工芸品ですので、その製作物も多岐にわたります。きものはもちろんのこと洋装や緞帳、化粧廻し、祭の見送り幕など歴史を紐解けば、多くのモノに京繍は用いられてきました。 現代では高い技術と芸術性から美術品としても評価されています。
京繍 京繍

- 京繍の歴史 -

                   
日本の刺繍は飛鳥時代頃に伝来したとされています。現代の日本に伝わるものとして残っている最古の刺繍は622年に製作されたとされる『天寿国繍帳』です。長艸では20年以上にわたり『天寿国繍帳』の研究と復元を進めてきました。温故知新そのままに、古い技術の中には現代では失われた叡智が詰まっています。誰がどのような背景で制作を企図し、どのように刺繍し、どのように朽ちたのか。そこには壮大な物語があります。さまざまな刺繍の歴史を私たちが現代に伝えるお助けができればと願っています。
                       京繍の歴史 京繍の歴史

長艸
Nagakusa

繍司長艸について
                   
株式会社繍司長艸は、1933年初代長艸芳之助が設立した長艸刺繍が母体となり有限会社長艸刺繍を経て、現在の繍司長艸になりました。初代・芳之助は職人として工房の設立のみならず、京繍・図案資料の収集家であり、京繍の発展に寄与して参りました。二代目・敏明は、文化財の修復や研究とともに卓越した技術と感性により優れた作品を残す作家として京繍を現代に伝えてきました。三代目として長艸真吾・歩は偉大な先人と歴史に学び、伝統工芸京繍に留まらず、芸術、日本文化と枠をひろげ、現代社会の繋がりを模索していきたいと考えています。
Artist Information

つくりて

                       つくりて 長艸 真吾

長艸 真吾 ながくさ しんご

作家・ディレクター
1983年、長艸敏明の長男として西陣に生まれる。
関西大学第一高校から関西大学社会学部産業心理学専攻に入学。卒業後、京都市立芸術大学美術学部総合芸術学科に入学。在学中に、家業を継承し、京繍に携わる。卒業後、株式会社繍司長艸代表取締役に就任。
                       つくりて 長艸 歩

長艸 歩 ながくさ あゆむ

作家
1987年、京都市生まれ。京都市立芸術大学にて絵画を学び、卒業後は京都の老舗日本茶メーカーで販売や広報として勤務。結婚、出産を機に夫の家業である長艸繡巧房にて京繡(きょうぬい)を学びはじめる。刺繍教室、各地でのワークショップ開催、コラム執筆、現代美術とのコラボレーションなど幅広く活動中。
Column

よみもの

Avatar長艸真吾
Shingo Nagakusa
長艸真吾の針小棒大
刺繍のことに限らず、暮らしている京都や西陣の日々、伝統や芸術について感じたちょっとしたことをお伝え致します。

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刺繍の起源

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                               Avatar長艸歩
Ayumu Nagakusa
絹鳴り日記 〜京都 繡屋の暮らし
スタイリスト大草直子がコンセプトディレクターを務める、成熟に向かうミドルエイジ女性のためのwebマガジン『mi-mollet』にて長艸歩が連載したコラムです。
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【京都のお正月】縁起のいい、お雑煮3種
みなさまこんにちは。京都で京繍という刺繍の仕事をしております長艸歩と申します。本年もよろしくお願い申し上げます。… 詳しくはこちら
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